食・飲料

飲酒文化が徐々に浸透するミャンマー/若者の間で”SNS映え”するバーが人気!

ミャンマー
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若者の間では飲酒よりもフォトスポットとなる
お洒落な雰囲気で過ごすことが好まれる

敬虔な仏教徒でお酒を飲まない人が多かったミャンマーだが、近年お酒を飲む習慣が浸透してきている。これまであったバーや飲酒をするレストランは主に外国人や富裕層をターゲットにしていたが、ミャンマー人の中間層をターゲットにした店舗が増えている。2022年にオープンした「Yankin House」は、閑静な住宅街にあるヨーロッパ風のレストラン。ドリンクは”Malibu Orange”などの甘く飲みやすいカクテルが人気だという。若い世代の中には、純粋にお酒を楽しむというより、魅力的な空間での時間を過ごし、SNS映えする写真を撮影することを目的として来店している人もいる。この様な若者の間では、アンティークな机や食器、ドリンクのグラス、フォトスポットとなり得るような工夫を凝らした店舗が好まれている。メニューに関しても、”映え”を意識した甘いカクテルやフードメニュー、総じて度数の低いアルコールが好まれている。

若者向けの娯楽施設が少ないヤンゴンで
休日の楽しみとしてお洒落なバーが人気に

コロナウイルスや政変による外出規制が長引いた反動もあり、バーやレストランはその後繁盛している。ヤンゴン市内では、遊園地やショッピングセンターのような若者向けの娯楽施設が少ないこともあり、おしゃれなバーで写真を撮ることが若者たちの休日の楽しみの一つとなっている。もともとは飲酒文化はあまりなかったミャンマーだが、娯楽としてアルコールを楽しむようになってきた。海外のインフルエンサーや友人のSNSに影響を受けた者、また自身が海外旅行で飲酒を経験した者などにより、飲酒文化が広がりつつある。特にミャンマーのインフルエンサーが、海外(特にタイ)のバーやレストランで撮影した写真を投稿する影響が大きい。バーで甘いカクテルを楽しむことへの憧れが広がっている傾向がある。