政府がボラカイ島を閉鎖する
プロジェクトを断行
ボラカイ島は、マニラから飛行機で45分ほどのところにあるビサヤ諸島の小さな島だが、アメリカのトラベル雑誌「トラベル+レジャー紙」によって、世界一美しいビーチとして選ばれている。近年、旅行者がどんどん増え、それに伴い大型施設やゴルフ場が小さな島にでき始めてから、環境破壊の問題が出てきた。特に施設から出される汚水により美しいビーチが汚れたため、2018年、ドゥテルテ大統領が下水道の工事などを行うために島全体を半年閉鎖する政策を行った。
島の閉鎖で出稼ぎを余儀なくされた島民も
ボラカイ島は、1990年頃までは、地元の人しか知らない秘境であったが、ヨーロッパの人々がバカンスで使うようになり、旅行者向けのホテルやレストランができた。
島の閉鎖によって、観光業で生活していた島民は、給付金は出たものの十分ではなかったため、島を離れて出稼ぎに行く必要に迫られた。島民も海に入ることや魚をとることを禁止され、フィリピンの国家警察により管理されて、島民は大変不安な半年間を過ごした。現在、島は閉鎖が解かれ、観光客も美しく安全になったビーチに喜んでいる。