個性的な店舗が集まる場所として
Z世代から注目を集める”メルカド”
フィリピンで”メルカド”と呼ばれるフリーマーケットような市場が、個性的な出店が集まる場所としてZ世代に人気となっている。SNS上ではフィリピン製の様々な手作り製品や古着の情報が拡散されている。ファッションアイテムの多い「Salcedo Market(サルセド・マーケット)」は、Z世代にとってインタラクティブなコミュニティから、新鮮で新しい手作り製品が手に入り、既存の店舗では見つけられない、新しいファッションを見つけられる場所となっており、売り手との交流も楽しむことができる場所として機能している。
また、フィリピンの大手銀行や企業がスポンサーとなり、メルカドではワークショップや多様なアクティビティが行われるため、週末の買い物とイベントの場として注目されている。出展者は5平方メートルほどのスペースを借りて、テーブルに商品を並べ、出展料を100ペソ(約2,500円)から5,000ペソ(約15,000円)ほど支払って販売することができる。
週末の楽しみとして広く親しまれる
メルカドが若者の起業の場として注目
マニラの週末にあちこちで開催されるメルカドは、週末の楽しみとして広く親しまれている。朝7時頃から始まることが多く、「モーニングマーケット」とも呼ばれているが、場所によっては夕方に開催されるイブニングマーケットもある。マーケットでは食品が約60%、日用品やアクセサリーなどが約40%くらいの割合で販売され、農家直送の新鮮な野菜や地方の珍しい料理、菓子やパンなど、週末においしいものが手に入る場だ。店舗を持つ前に、テスト的に商品を販売する場としての利用が多かったが、そこから話題となり、店舗展開を果たした店も多い。Z世代の若者が自宅で作った「スタンフォードジンジャエール」は、無添加で高品質が評判となり、レストランにも提供されるようになった。最近では、誰でも資本金なしで出店できるため、このようなメルカドが若者の起業の場としても注目されている。
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