食・飲料

台湾女性の飲酒率が増加。女性向け微アルフルーツビールが続々登場

台湾
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女性の飲酒率が10%近く増加
女性向けビール開発に乗り出す

台湾のビール市場で、女性にターゲットを絞ったビールの人気が高まっている。台湾衛生局「國民健康訪問調查」の2010年と2020年のデータを比較すると、女性の飲酒率が各年代で10年前より10%近く伸びており、女性向けの商品開発に力を入れるメーカーが増えてきた。
現在人気のある商品は「瀇鋐有限公司」の「浮光愉悦柚香小麦(Float Light Happy Yuzu Ale)」130元(約480円)。柚子と麦の香りと、さわやかなフルーツの酸味が特徴のビールだ。そして「金色三麥」の「青春百香啤酒(PASSION FRUIT BEER)」130元(約480円)。こちらは、パッションフルーツとピンクペッパーを使用したフルーツビールで、自社のビアレストランのほか、コンビニやスーパーでも購入できる。
女性向けビールは、ライチ、オレンジ、パイナップルなどのフルーツを使ったものが多いのが特徴だ。蜂蜜を加えるなど甘いテイストで、アルコール度数が5%前後の低アルコールのものが好まれている。また、デザイン性の高いカラフルなラベルの商品が多い。

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ビール専売制度の廃止以降
クラフトビールの人気が高まる

台湾のビール市場は、「中時新聞網」2020年12月25日の記事によると、ここ数年で300億元から500億元(約1,110億円~1,850億円)規模に成長している。暑い時期の長い台湾では、以前からビールはよく飲まれていたが、COVID-19の流行以降、家でビールを飲む人が増えたため、新たな商品が続々と生まれている。これまで台湾のメーカーは、フルーツを使ったビールや缶チューハイをあまり出していなかったが、女性の飲酒率が上がっていることもあり、女性にターゲットを絞った商品を出すようになった。
以前は、台湾省タバコ酒類公売局が台湾ビールの独占権を持っていたが、2002年1月1日よりお酒とタバコの専売制度が廃止になった。その後、ビールの醸造所が次々と設立されるようになり、若者を中心にクラフトビール人気が高まった。現在では、クラフトビール店がコンビニエンスストアと提携し、ファッショナブルな瓶や缶のビールを販売するようになってきている。コンビニエンスストアでは、「ビールフェア」のプロモーションが多く行われており、台湾ビール、輸入ビールともに販売に力を入れている。

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