食・飲料

注目の台湾スイーツ/健康志向を背景にモダナイズされた綠豆スムージーが登場

台湾
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ミルクやコーヒーなどを追加し、
現代風にアレンジされた綠豆スムージーが人気

綠豆(リョクトウ)と砂糖、水を入れて煮た「綠豆湯(リュウトウタン)」やもち米と合わせて作られる落雁に似た「綠豆糕(リュウトウガオ)」は、月餅のような花の形などをしており、形も美しくお土産にも人気がある。

台南の昔のデパートをリノベーションし、台湾の雑貨や食品を中心に扱う「林百貨」のカフェ「摩登咖啡廳―林珈琲」には人気の台湾茶もあり、オーダーするとお茶請けに綠豆糕が付いてくる(180元)。綠豆を煮たものはトッピングとしてかき氷にのせたり、ハトムギや小豆とともにお汁粉のようにしていただく。ドリンクスタンドでは綠豆の伝統スイーツをモダナイズした「綠豆」のスムージーも登場。店によって色々なフレーバーが楽しめる。台中に本店があり、南部だけでも30店舗以上を展開している「夏立克綠豆沙專門店」では、綠豆スムージーにミルクを入れた定番メニューに、タピオカパールをトッピングした「珍珠綠豆沙牛奶(55元)」を販売。

台湾南部高雄市内の「荳子樂美式綠豆沙牛奶」では、綠豆スムージーにコーヒーを入れた「美式綠豆沙(中サイズ50元)」が看板メニュー。綠豆スムージーの味は、お汁粉のように甘さが強くなく、さっぱりとしてくせがない。

台湾ではポピュラーな食材・綠豆
熱中症予防や健康面での効能も人気を後押し

綠豆はもやしの豆の部分で、春雨の原料としても知られている。体内の熱を下げ暑気払いに効果があるとされ、綠豆を使ったスイーツは台湾ではポピュラーで、特に夏によく食されている。台湾では一年中、屋台や「冰店」と呼ばれる冷菓を扱うお店でかき氷や豆花等が売られているが、その中にも入っている伝統的なスイーツ食材が綠豆である。最近はドリンクスタンドなどで様々な綠豆のスムージーが販売されており、SNS等でも話題となっている。綠豆スムージーは口当たりがなめらかであっさりとしているため、夏の食欲がない時にも栄養が摂れ、健康志向も背景に人気となっている。