食・飲料

冬至・旧正月に食べる伝統スイーツ「湯圓(タンユェン)」/サンリオコラボ商品が台湾Z世代に注目集まる!

台湾
facebookでシェア
Twitterでツイート
Loading

冬至・旧正月に食べる湯圓は
冬場の台湾人の楽しみの一つ

台湾では、毎年12/22(冬至)と旧暦1/15(旧正月:今年は2/12)に「湯圓(タンユェン)」「元宵(ユェンシャオ)」といった、白玉のような食べ物を食べる習慣がある。家族揃って「湯圓(湯圓は発音が團圓(団円:団らんの意)と似た発音で縁起物)」を食べるというものだが、台湾の湯圓は餡が入っているタイプのものと入っていないタイプの2種類が存在する。餡は「ゴマ」「ピーナッツ」などが定番だが、「ミルクティー」「抹茶」などの変わり種も存在している。毎年、時期になると新商品が登場し、新しいフレーバーが冬場の台湾人の舌を楽しませている。

この投稿をInstagramで見る

syugatosuto(@syugatosuto)がシェアした投稿

2024~2025年の冬にヒットした「湯圓」は、台湾の冷食トップメーカー「桂冠」から販売された紫米(黒米)フレーバーの「紫糯米芋泥湯圓」と、キャラメルプリンのフレーバーの「焦糖布丁湯圓」である(各218台湾ドル)。これらの商品はサンリオの「クロミ」「ポムポムプリン」とそれぞれコラボした商品で、特に若い女性たちの人気を集めた。 セブンイレブン、全聯(ぜんれん)、カルフールなどで販売されており、同キャラクターのカップやコースター、ぬいぐるみ等の付録を付けるなど、工夫を凝らした販売手法が話題となった。

サンリオの人気キャラを使った湯圓が
高校生を中心に支持を集め、話題に

サンリオキャラクターとのコラボ商品自体は台湾でも以前からよく見られていた。キャラクターが多彩であることから男女を問わず根強い人気を保っている。その中で、ポムポムプリンとクロミはそれぞれ2024年のサンリオキャラクター人気投票で台湾地区では2位と3位を獲得している。同キャラクターは高校生を中心に人気のキャラクターであることから、その味やイメージカラーを連想させる湯圓と同キャラクターがコラボレーションした同商品は、特に若い層の購入が目立った。


同商品を販売している「桂冠」からは、2024年の冬季には「紫米(黒米)」「キャラメルプリン」と「阿華田(Ovaltine、チョコレート味)」の3種類の湯圓が新たに発売されているが、特に話題になったのはサンリオとコラボした「紫米(黒米)」「キャラメルプリン」であった。四季折々のものを楽しみながら買い、見て癒されて、おいしく食べるという考え方を主軸にターゲット層を見据えて差別化を行ったことが、若年層から人気を得るに至った理由ではないかと考えられる。