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世界に名だたる料理学校が続々と開校するバンコク!盛り上げるタイのフードビジネスシーン

タイ
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ルノートルやエコール・デュカなど
世界的に有名な料理学校が相次いでオープン

2022年からタイ・バンコクにおいて世界クラスの有名料理学校が相次いでオープンしている。現在のフランス菓子の礎を築いたともいわれるガストン・ルノートル氏が手掛けるフランス最高のメゾン「ルノートル」による料理学校「ルノートル・カリナリー・アーツ・スクール」が2022年1月に開校。海外校としては2校目で、東南アジアでは初の展開となる。料理、ブーランジェリー、パティスリーコースがあり、様々なアワードを獲得しているフランス人シェフから本格的なフレンチが学べるとあり、注目を集めている。
続いて2022年10月より専門分野のショートコースとマスタークラスを、2023年1月よりプロフェッショナル認定コースを開講したのは「ザ・フード・スクール・バンコク」。こちらはタイの大手ホテルチェーン、デュシタニグループ傘下の料理学校で、世界をリードするイタリア料理教育訓練機関・ALMA、日本で最も知名度の高い辻調理師専門学校、そしてタイ料理の専門トレーニングに特化したデュシタニカレッジという世界的に著名な3校が提携。ワールドクラスの料理技術を伝授するだけでなく、廃棄物ゼロ調理法を実践したり、地元農産物を支援するなどサスティナビリティ概念も組み入れた、タイ初のコンピテンシーに基づいた料理教育を提供していくという。そして、2022年12月に開校したのは、「エコール・デュカス・ナイラート・バンコク」。シェフとして世界的な名声を得てきたアラン・デュカスによる料理学校がタイのホテルチェーン、ナイラートグループと手を組み、デュカスの哲学を講義に反映させるとともに、現代的なガストロノミーのトレンドを踏まえたフランス料理、タイ料理を学べる。

タイの多国籍な部分や多様性が注目され、
盛り上がるタイのフードビジネスシーン

タイでは「世界のベストレストラン50」や「アジアのベストレストラン50」などへのランクインや、ミシュランの星を獲得するレストランが増えたりと、タイのファインダイニングシーンは年々レベルが上がり、世界的にも注目を集めている。世界中から多くの人々が集まる巨大なスクランブル交差点のようなタイでは、トラディショナルな料理から実験的なガストロノミー的な料理まで、タイ料理だけでなく、イタリアン、フレンチ、日本食、メキシカン、インド料理、中東料理など、世界中のありとあらゆるスタイルの料理が楽しめる美食の都。今回相次いで開校した料理学校はいずれも世界的にその名を轟かす有名学校ばかりだが、タイの多国籍な部分と多様性に注目しているという。また、有名ホテルチェーンなどタイの大手資本が誘致していることも特徴で、タイのフードビジネスシーンを、ワールドクラスのより洗練されたものへと変えていきたいという思惑があるようだ。