わずか1分で売り切れる!?
「Rally Movement」のトートバッグ
「Rally Movement」は、2019年にタイ人の20代の若者が立ち上げたファッションブランドで、2023年9月に発売した布製トートバッグ「Rally The Bag」が若い女性に人気を集めている。数量限定でこれまで数回発売してきたが、わずか1分で売り切れると話題になっている。価格は黒が2,490バーツ(約10,515円)、デニムが2,690バーツ(約11,360円)。購入方法は、SNSアカウントで予め注文受付開始日時とECプラットフォームLazada内オフィシャルストアのリンクがアナウンスされ、購入希望者はその時間にリンクから購入。そのため、なかなか手に入らないが、ファッション好きの若者たちにとってはマストアイテムとなっており、転売価格が2~3倍になっても売れている。タイでは、近年「GENTLEWOMAN」や「PIPATCHARA」といったタイ発の女性向けファッションブランドが高い支持を得ている。特に「GENTLEWOMAN」が数年前に発売したロゴ入り布製トートバッグ(590バーツ、約2.490円)は大流行し、街中で多くの人が持ち歩いているのが見られた。こうしたブランドはタイ人女性だけでなく、アジア他国の女性にも人気があり、「GENTLEWOMAN」の店内では観光客の姿も多く見かける。
プラごみを再利用したバッグを販売する
サステナブルブランドも若者に好評
高級ブランドが好きなタイ人にとって、欧米の有名ブランドバッグは富裕層のステイタスシンボル。「Rally Movement」のトートバッグは布製でありながら価格が高めだが、海外のブランド品に比べると手の届く範囲内。Z世代の女性によると「Rally Movementのバッグのデザインや品質に満足しており、以前はファッションブランドといえば海外ブランドが主流だったが、最近ではタイブランドも追いついてきたと感じる」という。
「PIPATCHARA」はマクラメ(結び紐)の技術を取り入れた革バッグや、プラゴミを再利用したプラスチックチップのバッグ、さらにはオートクチュールも展開するサステナブルブランドとして知られている。若者にとって、デザインや価格がバッグを選ぶ際の主要な基準だが、環境や社会への配慮があるブランドは、それを持つことで好印象を与えられる点も魅力の一つとなっている。