エコロジー

エコバッグの利用で環境意識が向上!?ベトナムにおけるサスティナブル意識を読む

ベトナム
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「イオン」によるレジ袋削減の取り組み
市場や屋台などでは以前ビニール袋の利用が多い

ベトナム国内7カ所でショッピングモールを展開する「イオン」では、スーパーマーケット利用の際にレジ袋不要で1,000ドン(約6円)を合計金額から差し引くサービスを実施。また、月に1度「グリーンディ」を設定し、エコバッグの利用を促進している。「Emart」や「Mega Market」など外資系スーパーや地場大手の「Co.opmart」や「Bach Hoa Xanh」などでもレジ袋の軽減への取り組みを進めている。しかし、市場や屋台など従来型の小売店では依然としてビニール袋の使用の制限はなく、レジ袋を端緒とする環境への取り組みや関わり方は今後の生活者にどのように変化していくか、注目されるところである。

大気汚染が深刻な問題となっている都市部
今後のサスティナブル意識の変化に注目

ベトナム都市部の環境において深刻な問題となっているのは大気汚染となり、PM2.5や光化学スモッグの影響で、地域や時期によって屋外の活動を制限する学校もある。政府は2020年に「環境保護法」を制定。項目に基づいて工場の排気規制の厳格化や、車の排気ガス規制の具体化を進めている。一方で市民生活における法律や条例は厳格化されておらず、上記スーパーや小売店などの利用において、レジ袋の有料化は実施されていない。そのため、エコバッグ利用は奨励されているものの、併用している店がほとんど。「Mega Market」のみ、完全にレジ袋の配布をやめ、有料での販売も行っていない(エコバッグの購入のみ可)。今後の政府の取り組みや国民意識にどのような変化が見られるかが注目される。