エコロジー

縫製工場の余剰生地を利用した新しい循環経済エコシステム

タイ
moreloop
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高品質な余剰生地を
個人や中小企業に安価で提供

moreloop」は、タイ国内の約60の縫製工場から高品質な余剰生地を集めて、個人のデザイナーや中小企業のファッションブランドが手頃な価格で高品質の生地を買うことができるオンラインマーケットプラットフォームだ。コットンやナイロン、TC素材などを販売し、生地の種類にもよるが、高品質の100%ナイロン生地であれば1ヤード70バーツ(約233円)の安さだ。創業者は金融の修士号と15年以上の実務経験を持ち、スタートアップ業界での経験が豊富なAmorpol氏と、地元の縫製工場の2代目で、タイ衣料産業協会(TGMA)のボードメンバーでもあるAmm氏の二人だ。
「moreloop」では、生地の購入のほか「moreloopアップサイクル」という取り組みで「moreloop」の生地を使ったオリジナル製品の製作が可能。Tシャツ、ポロシャツ、折り畳み式トートバッグなどを作ることができ、SCGなど大手企業のノベルティ製作にも利用されている。各ピースで、余剰生地の使用を防止するカーボンフットプリントが計算されるなど、利用者にとっても環境問題への貢献がわかる取り組みが新鮮だ。

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タイの余剰織物は
Tシャツ約7億枚に相当する量

2000年代に入り、ファストファッションの流行によって洋服の過剰生産、廃棄量が急速に増え、世界の産業排水汚染の20%、温室効果ガス排出の8〜10%相当はアパレル業界から発生しているなど深刻な環境問題を引き起こしている。この現状を危惧し、業界の悪しき慣習を変えて行くため、国連は2019年3月に「国際サステイナブルファッション連合」設立するなど、変化を促す動きも見られる。
「moreloop」は、そうしたアパレル業界が抱える問題の一つである、生地の余剰在庫に注目し、これらを活用した循環経済エコシステムを構築することを目的として誕生した。「moreloop」代表のAmorpol氏によると、タイで生産される余分な織物は年間約350,000トンであると推定されている。これは、約7億枚のTシャツに相当する生地量だという。

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