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ジャカルタ庶民の足として定着するか!?「国営高速電車LRT」

インドネシア
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LRT開業を受け、路線沿いの開発が進行中
チャワン駅は最大規模の駅となることが予想

インドネシアのLRT(国営)は2015年の着工から8年、ジャカルタ中心部ドゥクアタス駅からチブブールラインとブカシラインの2路線が試運転期間を終え、開業した。ドゥクアタス駅はMRTや市内バス、郊外への長距離電車の駅と接続や乗り換えが可能。LRT2路線が接続しているチャワン駅はテナントを誘致しLRT最大規模の駅となることが予想される。チブブールとブカシはジャカルタに勤務する人のベッドタウンになり、通勤時間の渋滞が問題となっていたが、LRTの開通により渋滞の改善が期待されている。LRTの各駅沿いには住宅地・マンション・商業施設・駐車場などの開発が進み、建設ラッシュとなっている。LRTの開通で人の流れが変わり、不動産開発により経済効果にも期待大。今後6区間の工事が予定されている。運賃は最高額27400ルピア(約270円)、運行時間は午前5時~午後11時半。また、コロナの影響もあり、長く延期されていたバリ島のLRTについても2024年着工される予定。渋滞がひどいングラライ国際空港~繁華街のクタ・スミニャックを結ぶ路線となり、バリ島はヤシの木よりも高い建造物の開発は認められておらず地下鉄となる可能性もある。

郊外と都市部を結ぶLRTの開通により
地方都市の経済発展が期待される

インドネシア・ジャカルタの渋滞問題は世界的に見ても深刻なもので公共交通機関の整備が急務となっている。ジャカルタ都市部はMRTが南北1ライン開通し現在他路線拡張工事をしているところだが、ジャカルタの郊外に住む人にとってMRTは使えるものではなく、車やバイクでの通勤が主流だった。郊外と都市部を結ぶLRTの開通はこれからインドネシア人の通勤スタイルの変化、各駅のエリアの開発が進み住居エリアの変化などに影響を大きく与えると考えられる。同時2019年開通予定だった高速鉄道だが2023年10月1日にいよいよ開通し今後スラバヤまで延長をされる計画がありインドネシア(ジャワ島)内を旅行・ビジネスで移動する人が増え地方都市の発展・経済効果が期待されている。