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カオスなオールド・デリーにカフェ文化が到来!?遺跡を眺めコーヒータイムを楽しむZ世代

インド
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歴史的建造物や遺跡の風景を眺めながら
食事やコーヒーが楽しめるカフェが増加

ニューデリーには多くの遺跡があるが日常の景色にすっかり溶け込んでおり、住民から注目されることは少ない。しかし、このような遺跡にフォーカスし、遺跡の風景を眺めながら食事やコーヒーが楽しめるカフェが増えており、Z世代の間で人気を集めている。
カオスのイメージが強いオールド・デリーでは昔ながらの古い食堂や屋台が並び、カフェは珍しいものだった。ところがそんなオールド・デリーにも、南デリーでよく見られるようなおしゃれなカフェの文化が生まれている。 インド最大のモスクの1つジャーマ・マスジッドを眺めながら食事を楽しむことができる屋上カフェ「Gumbad Café(グンバドカフェ)」や「The Minal Café(ミナールカフェ)」では、若者に人気のモクテルや水タバコも用意しており、喧騒の中でも優雅な時間を過ごすことができる。また、当時は歴史的建造物が点在すると共に広大なジャングル地帯だった世界遺産のイスラム遺跡群クトゥブ・ミナール付近が、今では政府の開発により一部を「考古学公園」とする美しい公園に様変わりした。そこにはイギリス植民地時代にイギリス兵がダイニングとして利用していた遺跡「Mehrauli Archaeological Park」もあり、現在はカフェとなってピザやバーガーなどを提供し、Z世代の憩いの場になっている。
こうしたオールド・デリーの新しいカフェは隠れ家的な雰囲気であったり、富裕層が集まる高級レストランであったりとそのスタイルは様々で、夜になると遺跡はライトアップされてロマンチックな雰囲気が楽しめ、デートに最適である。

廃墟と化した遺跡が変化を遂げ
Z世代の憩いの場として人気スポットに!

ニューデリーは廃墟と化した遺跡があちこちに点在し、放置されている。これまで貧困層が多く、国民は日々の生活に精一杯で、過去の歴史やロマンに浸る余裕など全くなかった。また、政府も同様に多くの人口を養っていかなければならないため、遺跡の修復にまで手が回らない状況であったと言える。ところが近年、国民に生活や心の余裕ができ、遺跡や歴史に注目する人が増えた。遺跡修復とその周辺の活性化は驚くような勢いで進んでおり、たちまちにして整備された公園や町並みは町のインフラへと繋がっている。
この新しいカフェ文化の特徴は意外性を持ったカフェが多いことだ。「意外な場所に隠れ家的なおしゃれカフェ」「遺跡のライトアップが美しすぎる」「雰囲気や料理がインスタ映えする」と、新たなものを好む若者に大人気となっている。またメニューには流行りのピザやバーガーをはじめひと工夫した創作料理や本格的コーヒー、モクテルなどが提供されており、窓からの景色や周辺の町の雰囲気を活かした内装も人気の秘密だ。

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