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POP MARTのアートトイ「Labubu」が台湾Z世代の人気コレクションアイテムに!

台湾
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台湾のZ世代の間で中身が見えない
「盲盒」と呼ばれる販売形式が人気

中国のポップトイブランド「POP MART」が展開するアートトイ「Labubu(拉布布)」の人気が2024年に急上昇した。10月に台北の華山文創園區で開催された玩具フェス「TTF 台北國際玩具創作大展」では、入場待ちのファンが1kmの行列を作り、商品が次々と品切れになる様子がニュースやSNSで大きな話題となった。2023年12月には台湾の「原宿」と呼ばれる西門町に3店舗目となる旗艦店をオープンした時には、一部のファンには人気というレベルだったが、2024年に入ってから爆発的な人気になり、口コミ分析を行う「i-Buzz」によると、口コミの数が7~8倍に増加したという。現在、台湾には8つの店舗と20の自販機が設置されている。台湾のZ世代の間では、SNS上で入手した人形を公開したり、「盲盒(モンハー)」と呼ばれる中身が見えない形式で販売される箱を開ける様子の動画をアップすることが流行し、ダブった人形を交換したりフリマサイトで販売することが若者の間でお馴染みとなっている。

有名韓国アイドルグループの投稿を機に
ファッションアイテムとして若者の間で人気

台湾で人気に火がついたきっかけは、韓国アイドルグループBLACKPINKのLisaがSNS上でファンであることを公表し、バッグに付けた画像をアップしたことだった。台湾でも韓国アイドルは人気があり、流行に敏感な台湾の若者に大きな影響力を与えている。バッグに付けることで、商品がただの人形ではなくファッションアイテムのひとつとして見られている点が流行の重要なポイントだ。また、中身が見えない形で販売するスタイルもコレクターの収集意欲を掻き立てている。箱を開ける際のドキドキ感もひとつの価値ある体験となり、SNS上で注目を集めやすい。シークレット商品や手に入りづらい商品に価値がつくことで多くの転売ヤーが現れ、コレクションとして投資目的で購入する人もいる。さらに、ハリーポッターやサンリオとのコラボレーションにより、それぞれのファン層を引き込み、人気をさらに高めている。

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