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スケートボードカルチャーの代名詞「スケートボード」が香港で人気沸騰!子どもの習い事としても注目!?

中国
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スケボーが人気の習い事として注目され、
ショッピングモールにスケートパークが誕生

香港では東京2020オリンピック以降、子どもの習い事としてスケートボードが人気になっている。危険で迷惑な遊びというイメージやストリートカルチャーの側面がこれまでは強かったが、スポーツの祭典であるオリンピックの公式競技になったことから、「クリーンなスポーツ」へとスケートボードへの意識の変化が起こっている。また、オリンピックでの10代の選手の活躍もあり、スケートボード教室に入会する子どもが増えている。「AHKSA(全香港スケートボード協会)」では、サマースクールへの問い合わせが増え、2021年は200人以上が参加した。

スケートボードのレッスンはプライベートレッスンが主流で、人気スクールの「Kenneth Lee Skateboarding」では、1時間あたり400HKD(約7,000円)程度と、決して安くないが、人気の習い事になり、2023年5月現在のスケートボート人口は2万人以上といわれている。また、このスケートボード人気を受けて、2022年5月には屯門にあるショッピングセンター「H.A.N.D.S.」に、香港初の屋上スケートパーク「H.A.N.D.S Roller Sports Ground」が誕生した。「H.A.N.D.S.」は地域密着型のモールで、屋上は3,500㎡の広さがあり、スケートボード・ローラースケート・自転車といったローラースポーツを、年齢・性別やスキルに関係なく楽しめることができる。2023年8月より香港の小・中学校の課外活動カリキュラムなどに、スケートボードが再度導入されることが決まっており、より一層人気が高まることが見込まれている。

香港政府による後押しを受け、
小中学校の課外活動カリキュラムに導入

1999年に初のスケートショップ「8Five2」がオープンした香港。当時ストリートカルチャーとしてスケートボードに触れた若者が親世代になり、子どもと一緒に楽しむようになったことも、現在の人気に繋がっているといわれている。香港政府の取り組みも、人気を後押ししている。2017年頃から香港政府は公立学校、インターナショナルスクールで課外活動などのカリキュラムにスケートボードを取り入れた。しかし、コロナ禍などもありプログラムが中止されていたが、2023年8月から再開される。このように政府がスケートボードをスポーツとして後押しするには理由がある。香港のスケートボード競技人口が増えて注目が集まれば、スケートボードの国際イベントを香港に誘致し、その経済効果を狙っている。香港財務長官のチャン・モーポ氏によると、2023年にスポーツイベントを含む観光イベントに、2億5,000万HKD以上を予算に割り当てたとしている。

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