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中国のライブシーンが過熱!地方都市にも広がるコンサート・ライブ市場経済

中国
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コンサート・ライブの開催が急増
人気アーティストのチケットは即完売

2024年以降、コンサートやライブの開催数が急増している。中国全体では、2024年の第一四半期だけで11万公演を超え(主にライブハウス、コンサートホール、アリーナなどでの商業的な公演)、大きな盛り上がりをみせている。2024年11月に上海で開催された浜崎あゆみのコンサートは、18,000人収容の大型アリーナで最安値のチケットが780元(約16,840円)からという条件ながら、チケットが瞬時に完売したことが話題となった。国内外問わず、アーティストの公演が注目を集める一方で、会場周辺の飲食店やホテルなどにも大きな経済効果をもたらしている。また、メジャーなアーティストだけでなく、ライブハウスなど小規模な会場では、日本のコアな音楽ファンに愛されるアーティストも多数公演を行い、現地ファンを熱狂させている。ハイポジ、七尾旅人、渋さ知らズオーケストラ、Tokyoかけひき倶楽部といった日本人アーティストの公演に、多くの中国人ファンが詰めかけた。

中国政府による文化芸術関連への支援で
地方都市でもコンサートが楽しめるように

2024年以降、中国政府は文化芸術関連の企業やイベントへの積極的な支援を行っており、スポーツ分野も含めて多岐にわたる取り組みが進められている。その結果、これまで設備が整っておらず、有名アーティストの公演が実現しなかった地方都市にも多数のコンサートホールが建設された。また、不景気の影響で他人の目を気にせず、自分の好きなものだけにお金を使う人が増加している。自分だけが知っているアーティストのライブに一人で出かけたり、推し活を通じて生活や仕事のストレスを発散する人が目立つようになった。さらに、コロナ禍で制限されていたイベントが復活した反動や、2024年に国内外の主要アーティストによるアルバムリリースが相次ぎ、それに伴うツアーが増加したことも、ライブ市場の活況の要因になっている。