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中国コーヒーチェーン最大手「Luckin Coffee」が香港にオープン!

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香港の主要繁華街に5店舗をオープン
モバイルオーダーを利用する人で盛況

中国で約20,000店舗を展開するコーヒーチェーン「Luckin Coffee(瑞幸咖啡)」が2024年12月末に尖沙咀、旺角、上環などの香港主要繁華街に5店舗をオープンした。オープン前から話題となり、初日は長蛇の列ができと大盛況となっていた。コロナ禍終焉と共に、中国との国境が再開し香港から約1時間程度で行ける中国深圳へ、食事やショッピング、観光へ訪れるのがトレンドとなっている。そのため、香港人の間では「Luckin Coffee」の知名度は元々高く、今回の初出店は9.9元(約200円)という安価で美味しいコーヒが飲めるのと大きな話題となっていた。 しかし、実際にオープンした香港の店舗では中国本土の約1.5~2倍の価格設定で、例えばアメリカーノ39HKD(約723円)、キャラメルマキアート42HKD(約778円)、コーヒーレモンティー42HKD(約778円)といったように、スターバックスとさほど変わらない価格帯で落胆の声も聞こえる。しかし、ブランド側も公式アプリより「モバイルオーダー&決算」の販売スタイルを提供し、店頭価格39HKDのアメリカーノが、アプリ内から購入すると一杯15.9HKD(約294円)で購入可能だという。香港の速いライフスタイルに合わせた決算方法や割引クーポンシステムを導入し、実際にオープン翌日には無料iOS App Storeの「無料Appランキング」の中で「Luckin Coffee App」がランキング1位になった。昼頃の店内はモバイルでオーダーしていた人が、数多くピックアップに来ていた。

店内は15席程度

コーヒー・カフェ文化が浸透する香港
今後も香港内での店舗数を拡大予定

香港はコーヒー文化、カフェ文化が浸透していて、街の至るところでコーヒーショップに遭遇する。しかし、近年の香港といえば、デモ抗議活動やコロナ禍の厳しい外食規制などもあり、飲食業界に大きな影響を与え、実際多くの飲食店が家賃の高騰も相まって閉店に追い込まれた。その中でも、コンセプト系の所謂「オシャレなカフェ」はSNS、インフルエンサーの紹介などで人気を保っている。また、大手スターバックスも香港内に170店舗展開されており、香港のコーヒー文化の発展に大きな役割を果たしている。居心地のいい空間を提供するスターバックスと、店舗規模は小さくテイクアウトに重きを置くLuckin Coffeeが今後どう香港で発展しいくかが注目されている。2024年の香港のコーヒー市場の総規模は119億香港ドルと言われており、香港でのコーヒー需要は非常に高く、Luckin Coffeeにとって香港は大きなマーケットととらえており、今後も香港内での店舗数を拡大していくという。今後東南アジアなどへの進出をするにあたっての足場作りと考えているようだ。

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