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中国人女性デザイナーが立ちあげた話題のファッションブランド!「13DEMARZO」 | TNCアジアトレンドラボ

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中国人女性デザイナーが立ちあげた話題のファッションブランド!「13DEMARZO」

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「クマと一緒に歩く」ような感覚を楽しめ、
大手グローバルブランドとのコラボも実現

2018年に中国人女性デザイナー2名がパリで立ち上げ、コロナをきっかけに帰国して上海で再始動したファッションブランド「13DE MARZO」は、地球から13万光年離れた星のMARZOという都市に住むクマが「Love is All Around」というメッセージを伝えに来たというコンセプトとなっている。洋服、帽子、靴にはクマの立体のぬいぐるみがついており、着るだけでクマを連れて歩くことができる。店舗に併設されているドリンクスタンドのカップにも、全メニューにクマのぬいぐるみが張り付いてくる。立体のクマが張り付いたTシャツや、クマと一緒に歩けるテイクアウトのドリンク(アメリカーノ/26元、レモネード/26元~など)は安価で、街行く人の目も引き、一気に有名ブランドになった。

2025年6月時点では平日でも行列ができ、店舗周辺は買ったドリンクの写真を撮ってSNSに上げるZ世代で賑わっている。また、Tシャツで1着1,000〜2,000元(2〜4万円)とかなり高額だが、街で着ている人をよく見かけることができる。中国での創業数年のベンチャーながら、サンリオ、コカ・コーラ、UGGなど外資企業とのコラボも成功させている。

コロナ以降、洗練されたコンセプトや
デザインのショップが増加する中国

コロナがきっかけで欧米から帰国した経営者のお店(アパレル、飲食、デザインなど)が2022年前後から増え始め、トレンドの中枢を担っていることも多い。その背景には、新しくて洗練された欧米のコンセプトやデザインを、中国人の好みを熟知している経営者が展開している点が挙げられる。新しさや憧れと親しみやすさを兼ね備えており、 「13DE MARZO」はアパレル商品は高額でもクマつきのドリンクは一般のドリンクスタンドと同等かそれよりも安い価格帯で、中高生も気軽にクマを入手できるようにしている。また、キャラクター玩具の「POP MART」のヒットからも分かるように、コレクションとしてグッズなどを買い集めて眺めて楽しみたいという人が増加。不況、就職難、勉強のストレスなども背景にあると言われ、「眺めているだけでかわいくて癒されるもの」をZ世代が求めている。また、 「13DE MARZO」のように若い中国人がゼロから何かを立ち上げ、成功したような企業を若い中国人は憧れて応援する傾向。創業までのストーリーがあり、独自のコンセプトを掲げるブランドが注目される。