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インド北部・ビハール州の郷土料理がフーディーの間で注目

インド
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スタイリッシュなルーフトップカフェ
「Pot Belly」がデリーに登場

インドではフーディーの間で北インド・ビハール州の郷土料理に注目が集まっている。デリーにあるスタイリッシュなルーフトップカフェ「Pot Belly」では、ビハール州の郷土料理のみを提供しており、内装にもマドゥバニペイントなどのビハール工芸を取り入れている。料理を組み合わたオリジナルターリー(定食)メニューが豊富で、シンプルかつ食べやすい味付けになっており、初めてビハール料理を食べる人のために工夫されている。オリジナルターリーには、ほうれん草を練り込んだ揚げパン「パーラク プーリーとパニールマッシュルームのクリーミーカレー」や様々な穀物と豆の粉をミックスした「ダール カ パラタとビハールスタイルのマトンカレー」、ボール状のストリートフード「リッティ チョウカ」などが、INR400〜500(600〜800円)前後で食べることができる。また、ニューヨークやロンドンで展開している高級モダンインドレストラン「Indian Accent」ではビハール州の食材や調理法を取り入れている他、ビハール州の郷土料理に力を入れる飲食チェーン店「Gaon」はインド全土で店舗を増やし始めている。

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人口の多い菜食主義にあった
無駄のないサスティナブルな料理

北インド・ビハール州はインドの中でも貧困なイメージがあり、相次ぐ政治問題など否定的な意見も多く、様々な面で注目度は低かったが、ビハール州の伝統料理には卵や魚、肉を使わず、基本は菜食となり、菜食主義者が多いインドでは受け入れられやすい土壌があった。また、ビハール州の郷土料理はガスを使わずに生野菜とスパイスを混ぜただけのメニューや、穀物や豆を粉にして調理する料理も多くあり、無駄のないサステイナブルな調理法が多く、数年前から注目されていた。飲食チェーン店「Gaon」によると、様々な地域の郷土料理を扱っているが、最近はビハール料理の注文が増えているとされ、インド人の間でも受け入れられている。また、各都市部にはビハール州出身者が多いのも急速なビハール料理の人気に理由で、魅力的に提供するカフェの発信によって新たな食を求めるフーディー達に受け入れられている。

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