おしゃれな店内でロボットが作った
カクテルやコーヒーを楽しむ
2019年8月1日に聖水洞(ソンスドン)に正式オープンした「Café.Bot」は、ロボット自動化専門企業「T-ROBOTICS」の技術と、メディア基盤のコンテンツ会社「ディストリクトホールディングス」のアートな感性が融合したカフェだ。
100坪規模の室内では、壁にメディアアート作品が映し出され、カウンターではロボットがシグニチャーコーヒーとテキーラベースのカクテル、デザートなどをつくる。ロボットクルーは、ロースターとバリスタが考案した最適なブルーミング方式で飲料を抽出するDRIPBOT、ケーキにデコレーションの絵をロボットが直接描くDESSERTBOT、バーテンダーが考えたレシピで飲み物を作るDRINKBOTの3台。お店のスタッフは注文を受け、ロボットが作った飲み物やデザートをトレイにセットして振動ベルでお客に知らせるだけだ。
今までもロボットカフェはあったが、セルフオーダーすると、ロボットがコーヒーを入れるロボットの技術を前面に出したカフェであった。「Café Bot」は、おしゃれな店舗型のカフェに、ロボット技術がうまく調和しており、新しい概念のロボットカフェとしてブロガーや新しいもの好きの人々の中で話題になっている。
キャッシュレスや無人化が進む食品業界
今後も無人カフェやロボットカフェが増える傾向
韓国では家賃の引き上げ、最低賃金の引き上げにより、お店の運営・維持費が高くなっており、人件費の削減や仕事の効率化を図り、キャッシュレスや機械化、無人化が進んでいる。特に流通、食品業界では、人工知能と無人ロボット技術を導入した「フードテック」旋風が巻き起こり、AIとロボット技術、無人決済システムを備えた無人店舗が人々の生活に浸透してきている。そのなかでもカフェは、全国的に多様な形態の無人カフェが増えており、自販機を活用した単純なものから、ロボットを活用したカフェまで多岐に渡っている。