ミントチョコを使った
焼酎やチキン、化粧品も発売
2021年1月頃から韓国では、空前のミントチョコブームが巻き起こっている。ミントチョコといえばアイスやお菓子を連想するが、ミントチョコ焼酎やチキン、化粧品なども発売されるようになった。ミントチョコ好きを表す「ミンチョ団」という新語まで生まれ、社会現象といえるほどのトレンドになっている。
このブームを受け、韓国国内の各カフェチェーンでも独自のドリンクメニューを開発。中でも「MEGA COFFEE(メガコーヒー)」の「민트프라페(ミントフラッペ)」は、ミントの香りとチョコの味がしっかりと濃く、ミンチョ団から熱い支持を受けている。インスタ映えするたっぷりのミントクリームと3,900ウォン(約390円)という手頃な価格も人気の理由。また、「A TWOSOME PLACE(ツーサムプレイス)」の「민트 초코 프라페(ミントチョコフラッペ)」は、甘さ控えめでスッキリとした味わいが特徴で、ミントチョコが苦手な人でも抵抗なく飲めるようになっている(5,800ウォン/約580円)。
当初は一時的と思われていたミントチョコブームだが、この秋も新たなミントチョコ味のメニューが発売されるなど、ブームがしばらくは続く兆しがある。
ネットのコミュニティやSNSを中心に
ミントチョコ好き嫌い論争が盛り上がる
韓国ではミレニアル世代を中心に、自分の好みを主張する「どっち派論争」が盛んに行われている。「酢豚のタレはかけて食べる派か、つけて食べる派か」(韓国で出前の酢豚はタレが別添えで提供される)。「水冷麺派か、ビビン冷麺派か」などが代表的な例だが、2018年頃からたびたび「ミントチョコが好きか嫌いか」という論争が巻き起こるようになってきた。アイドルや有名人がミントチョコについて好みを明らかにするたびに、ネットのコミュニティやSNSでは大きな盛り上がりを見せ、市場にはミントチョコ味の製品が次々と登場。これをきっかけに、これまでミントチョコに興味がなかったり、理解を示さなかった人たちも関心を持つようになった。ソウル牛乳の「ミントチョコラテ」のように、ミント味を控えめにし、パッケージに「入門者用」という文字をプリントするなど、初心者向けの商品を販売したことも普及に一役買っている。