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Z世代が集う新たなトレンドスポット!?再開発が進む「パシッグ川エリア」

フィリピン
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ライトアップなどの再開発によって
Z世代を中心に新たなスポットとして注目

フィリピン・マニラ首都圏を流れるパシッグ川沿いは、スペイン統治時代に建てられた優雅な建築物が残る歴史的なエリアで、現在再開発が進んでいる。特に趣のあるマニラ中央郵便局の周辺500メートルにわたる川沿いが「Pasig River Esplanade(パシッグリバー・エスプラネード)」として整備され、Z世代を中心に新たな観光スポットとして注目を集めている。これまでは、休日に出かける場所といえばショッピングモールが定番だったフィリピンにおいて、「夜になるとに美しくライティングされるので、川沿いを散歩する」、「お金をかけずにぶらぶら歩くだけで楽しめる新たなスポット」として話題だ。スペイン時代の建築物をフェリーで眺めたり、大統領官邸「マラカニアン宮殿」を含む政治的に重要なエリアを楽しむことができる。再開発に伴い、Z世代の若者たちは歴史的な場所に対する関心も高まっている。

官民によるパシッグ川エリアの再生化が進み
新たな観光名所として期待される

パシッグ川は長年、周辺住民によるごみの不法投棄や生活排水の影響で水質が悪化し、悪臭を放っていた。さらに、台風などの大雨による洪水の原因ともなっていた。これを受けて、マルコス大統領と大統領夫人のもとでマニラ首都圏を歩きやすく清潔な歩行者のための長期計画である「Pasig Bigyang Buhau Muli」が開始され、居住都市開発省DHSUDが主導してパシッグ川全域の約25キロメートルにわたって浄化と再開発が進められている。計画の一環として、大手食品会社サンミゲル社が川の清掃に費用を負担し、重機を使って川底の汚れを除去する活動を数年前から行っている。水質は大幅に改善されてきたものの、まだ泳げるほどの状態には至っていない。このエリアには多くの学校があり、「学校の近くに美しい場所ができるのは楽しみだ」という声もある。さらに、中心地マカティからチャイナタウンなど、渋滞がひどい地域へフェリーで安価に移動できるため、交通の利便性も評価され、新たな観光名所として期待されている。