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フィリピンで注目の「MATCHA×UBE」/米国・韓国にも波及する「ウベ」フレーバー

フィリピン
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2025年から2026年にかけて、フィリピンのカフェ市場では、日本発の抹茶とフィリピンのローカル食材ウベ(紫ヤムイモ)を組み合わせた飲料やスイーツが大きな注目を集めている。マニラを中心に複数のカフェ・飲食ブランドが「Ube Matcha Latte(ウベ抹茶ラテ)」などの商品を展開し、Z世代を中心に人気が広がっている。

この組み合わせを早い段階から取り入れていたのが、東京発のオーガニック抹茶専門カフェ「The Matcha Tokyo」だ。2022年11月、フィリピン初出店となるBGC・Mitsukoshi Mall店をオープンした際から「Ube Matcha Latte」を看板メニューの一つとして提供しており、抹茶×ウベというコンビネーションの先駆けとなっている。抹茶のほろ苦さとウベのやさしい甘味の組み合わせに加え、緑と紫の鮮やかな色合いが写真や動画で目を引くことも特徴で、価格は280ペソ(約740円)/415ml。ローカル食材のウベを世界的に人気な抹茶と融合させることで、伝統と新しさを兼ね備えたメニューとして支持を集めている。同ブランドは2025年7月にはSM Mall of Asiaにフィリピン最大規模となる旗艦店をオープンするなど、フィリピン国内での存在感を高めている。

抹茶とウベの組み合わせの人気の理由は、SNSを通じたウベの世界的なブームと、フィリピンのローカル食材を現代的にアレンジする動きがある。ウベの世界的なブームの一例として、2026年3月に米国・カナダのStarbucksは春の新作として「Iced Ube Coconut Macchiato」を発売し、鮮やかな紫色のウベ・ココナッツクリームフォームが話題となり人気メニューとなった。米国のスーパーマーケットチェーン、Trader Joe’s(トレーダー・ジョーズ)でもウベアイスクリームやクッキー、パンケーキミックスなどが定番商品として並んでいる。

さらに2026年に入り、韓国でも「ウベブーム」が加速している。コンビニ(CU、7-Eleven)のウベクリームパンやチーズケーキなど、多様な商品が短期間で相次いで登場した。一方で、ウベは収穫まで9か月を要する生育期間の長い作物であり、フィリピンの2025年の生産量は前年から減少するなど、世界的な需要増に生産が追いつかない状況も指摘されている。

CNN Travelの報道によると、2025年時点でフィリピンはウベ製品を約170万kg、320万ドル超輸出しており、前年比20.4%増となった。また米国のニュースメディアCNBCは2026年4月、ウベの海外でのバイラル化と、それに伴う供給不足への懸念を報じている。SNSで映える、鮮やかな紫色はもちろん、食物繊維やアントシアニンなど抗酸化成分が豊富なヘルシー食材としても注目されている。抹茶人気もすでに定着しており、そこにウベを組み合わせることで、国際的なトレンドとフィリピンらしい食文化を融合した新たな商品が次々と生まれている。