チャンギ国際空港に直結した
シンガポールの新アイコン「ジュエル」
シンガポールの玄関口、チャンギ国際空港に大型複合施設「Jewel Changi Airport(ジュエル)」が2019年4月17日開業した(公式開業日は10月18日)。マリーナ・ベイ・サンズを手掛けたモシェ・サフディ氏が設計したガラスドーム型の施設は総床面積約13万7,000㎡で、約280の飲食店と小売店、12のアトラクション、映画館、ホテルなどが入居。「ポケモンセンター」海外1号店、JR東日本の飲食・物販複合型店舗「JW360°」をはじめ日系企業も多く出店している。施設内で最も人気を集めているのは、世界最長となる高さ40メートルの屋内滝「レイン・ボルテックス」だ。この滝を囲む約2万2千㎡の屋内庭園「SHISEIDO FOREST VALLEY」では、チームラボとのコラボレーションによるインスタレーションを無料展示しており、来訪者が必ず立ち寄る一番の人気スポットとなっている。
官民共同プロジェクトで行った
国際空港のバージョンアップ
World’s Best Airport で7年連続総合一位を獲得したチャンギ国際空港は、官民の壮大な共同プロジェクトによりジュエルを完成させた。政府は東南アジアのハブとして確固たる地位を築くために国際空港をバージョンアップし続けることは必須であると認識し、駐車場の拡張のために確保していた敷地にジュエルを建設した。第1ターミナル到着ホールに直結しており、第2〜3ターミナルからも歩行者専用道路でアクセス可能と、利便性も抜群だ。空港利用者はもちろんのこと、地元の人々が集う複合商業施設としての機能も果たしている。シンガポールのアイコンといえば、これまではマリーナ・ベイ・サンズだったが、ジュエルの完成により、早くも新アイコンとして世界中から注目を集めている。