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シンガポールで注目高まる「Sensory Play」/親たちが熱視線を送る五感知育の最新事情 | TNCアジアトレンドラボ

教育・育児

シンガポールで注目高まる「Sensory Play」/親たちが熱視線を送る五感知育の最新事情

シンガポール
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体験教室はキャンセル待ちが出るほどの人気ぶり
大手公立保育園もカリキュラムに採用し始める

シンガポールの乳幼児(主に0〜5歳)の親たちの間で、五感を刺激する遊び「Sensory Play(センサリープレイ・感覚遊び)」が注目を集めている。Sensory Playとは視覚や触覚を通じて脳に刺激を与える遊びの総称で、「センサリートレイ」と呼ばれる浅い大きめの容器の中に、着色した米、パスタ、チアシード、ゼリー、オートミールなどの様々な素材を入れ、子どもたちが手や足、道具を使って自由に触り心地や色の変化を楽しむ教育アプローチである。

単なる「泥遊び」の域を超え、素材をすくう・混ぜる動作を通じた数字の概念などの理解といった認知能力の向上や、指先を使うことによる脳への刺激、微細運動能力の発達、さらには正解のない自由な遊びがもたらす情緒安定と集中力向上など、発達心理学や幼児教育の観点から高い知育効果が認められている。

現在シンガポールには、「センサリープレイグループ」という専門グループが10団体存在する。各グループのワークショップは1回60~90分間で約35~50シンガポールドル(約4,400~6,200円)とやや高額ながら、予約開始数分で満席になり、キャンセル待ちが出るほどの人気がある。なかでも、シンガポール在住の親たちから絶大な支持を集めている専門グループは、「Little Joy Play」だ。毎回異なるテーマ(海、牧場、動物園など)に基づいた美しくクリエイティブなトレイが用意され、子どもたちが五感をフルに使って没頭できる空間を提供している。また、Sensory Playは大手公立保育園のカリキュラムにも採用されはじめており、幼児教育の新モデルとして定着してきている。

スマホから離れ、五感で世界を知ることで
身体的な遊びと対面での交流を通じた学びに期待

超学歴社会のシンガポールでは、幼児期から学習塾に通わせる家庭が多い一方、近年は幼児開発庁(ECDA)主導のもと創造性を育む「Open-ended play(正解のない自由な遊び)」の効果が再評価され、関心が高まっている。

特にコロナ禍以降の2021〜2022年頃からは、3〜6歳児の15%が週21時間以上電子機器に触れているという調査データや、過度な画面視聴が脳の発達遅延を招くという研究を受け、幼児のスマホ依存に対する親の危機感から「リアルな五感体験」への需要が急増した。

また、高層コンドミニアム暮らしが中心の都市環境では、屋外で泥遊びをさせる機会が少ない。何より「自宅を汚されたくない、平日の片付けの負担から解放されたい」という多忙な共働き世帯のニーズがあり、プロが安全な素材と美しい空間を用意してくれる外部のプレイグループへの注目が集まっている。