ビタミンを加えた
フレーバーウォーターが人気
タイではCOVID-19の流行を受けて健康を意識する傾向が強まる中、無色透明の水にビタミンが加わったフレーバーウォーター商品「ビタミンウォーター(เครื่องดื่มผสมวิตามิน)」の人気が高まっている。飲料水市場(飲料水・ミネラルウォーター・フレーバーウォーターを含む)の売上が2020年1~8月間に、昨年比でマイナス6%となる一方、飲料水市場の6.7%を占めるフレーバーウォーターは、同期間昨年比でプラス75%成長しており、既存のビタミンウォーターにも改めて注目が集まっている。背景には免疫力をつけることを意識するようになってきたことがあるとみられている。ペットボトル入りのビタミンウォーターは、460-600ml入りで17-25バーツ(約57-85円)で、ほんのりと酸味と甘みがある。このほか、ビタミンドリンク「C-Vitt」なども、売り上げを伸ばしており、今後更にウイルスに対抗するために手軽に栄養素を補給できる飲料品に人気が集まる可能性がある。
ウイルスに対抗するために
タイハーブやビタミンサプリが話題に
タイでは以前より、健康志向のRTD商品がトレンドなり、若い人を中心に低糖タイプの緑茶やフルーツドリンク、ファンクショナルドリンクが人気だった。COVID-19感染への不安が広がる中、ウイルスに対抗するために、ビタミン剤などのサプリメントを購入し自宅にストックしたり、免疫力がつきウイルスの拡散を抑えるといわれるタイハーブ「Green Chiretta(ฟ้าทะลายโจร)」が話題となっていた。飲料業界では、免疫力への意識の高まりに応える形で、ビタミンウォーターやビタミンドリンクを新たに販売するメーカーも出ている。
withコロナの生活が数年は続く見込みであることも念頭に、人々は自分の健康を守り免疫力をつけようと食への意識も更に高まっている模様だ。