アート&デザイン

交通事故削減のための「カラフルな横断歩道」がチェンマイに登場

タイ
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古都チェンマイの景観に合う
夕日をイメージしたカラーを採用

2022年1月に警察官が交通死亡事故を起こし大きなニュースになった。それ以降、タイ各地で事故の防止を目的に横断歩道を塗り直すなどの整備が進んでいる。このような中、タイ北部の都市チェンマイのプリンスロイヤルズ学校前にある横断歩道が話題になっている。3月2日に設置されたこの横断歩道は、チェンマイ市役所やチェンマイ大学の他、民間企業が協力して、実験的に設置された。横断歩道には、赤・黄・白・水色が使われており、夕日をイメージしたカラーになり、古都チェンマイの景観に合うようにデザインされている。また、運転手から横断歩道が視認しやすいように約2cm高くされており、滑りにくい素材が使用されているため歩行者にとっても渡りやすく設計されている。今後、車やバイクのドライバー、歩行者からの反応や安全面での効果を見てから、市内251カ所ある横断歩道に取り入れるか決める計画になっている。

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交通事故死亡率が高く
横断歩道の整備が求められる

世界保健機関(WHO)による2018年度の報告書「Global Status Report on Road Safety 2018 in Thailand」によると、タイは交通事故死亡率が世界トップ10、バイクに限ってみると世界一となっている。その後、タイでは様々な対策が取られているが、事故数は多く、特にソンクラーン(タイの旧正月、4月13日~15日)と年末年始(12/27~1/2)には、交通事故が激増して、普段の約2倍の死者数となっている。横断歩道の事故も年間6,000件ほどあり、横断歩道が黒ずんでいて目立たないこと、車やバイクが横断歩道で一時停止するという習慣があまりないことが原因とされている。また、横断歩道整備のきっかけになった交通事故は、ひき逃げした犯人が警察官だったこと、亡くなった被害者が女性医師だったこと、警察が犯人に便宜を図っているのではないかという疑惑などがあり、タイ全土で大きなニュースとなった。このような経緯から交通事故削減のため、横断歩道の整備がますます進んでいくことが予想される。

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