アート&デザイン

「POP MART」第1号店がタイ・バンコクにオープン/トレンドに敏感な若者に人気のアートトイを手頃な価格で購入可能

タイ
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世界的人気のある中国発デザイナーズ
トイメーカー「POP MART」

世界的に人気を集める中国発デザイナーズトイメーカー「POP MART」のタイ第1号店が2023年9月、バンコクの大型ショッピングモール「Central World」にオープンした。店内には、人気キャラクターのアートトイが並ぶ。1キャラクターあたり10種類ほどのモデルから何が当たるか分からないワクワク感が楽しいブラインド・ボックス(300バーツ、約1,220円)のほか、高価なものでは数万バーツになるジャンボサイズやメガサイズのトイがあり、タイのコレクターには大型サイズが人気という。オープン初日は限定商品目当てに、転売目的のバイヤーを含むコレクターが殺到し注目を集めた。「POP MART」には唯一のタイ人アーティストによるキャラクター「CRYBABY」も陳列されている。「CRYBABY」は、中国のほかタイ国内でも知名度が高く、2023年7月から9月には都内でも作品展示会が開催されるなど、トレンドに敏感な若者を惹きつけている。「POP MART」は2023年末までに第2号店をバンコク中心部にオープン予定で、今後更に支店を20ヶ所、自販機型の「POP MART Robo Shop」も50ヶ所設置予定だとされている。

比較的お手頃な価格で購入でき、
学生などの若者でも手が届く

タイでは近年、ポップアートに関心を持つ人が増えている。タイ人アーティストによるポップアートとしては「マムアンちゃん」などが有名であるほか、日本発の「ベアブリック」も若者トレンドの象徴だ。POP MARTのアートトイは、1万バーツになるベアブリックに比べると、300バーツからと学生でも手が届く価格帯であることが特徴的だ。また、トイ=玩具ながら、個性あふれるキャラクターと愛らしい様子は人の感情に訴えるアート性があり、また将来的には価値が上がる可能性もある。タイの情報サイト「Marketeer」によると、タイでは当初オンラインプラットフォームで販売されたが、予想以上に反響が大きく、またコロナ明けに中国や韓国のPOP MARTを訪れた外国人の中でタイ人はメイン顧客であったとされている。