270名へのアンケート調査結果のご報告
2020年8月、業務提携先のHISベトナムのベトナム人ローカルスタッフ270名に、コロナと生活についてのアンケート調査を行いました。TNCとHISベトナムは、事業連携をして、現地ローカルスタッフを活用したマーケティングリサーチを実施していきます。今回は、両社の取り組みのスタートとして行った、ローカルスタッフへのアンケート調査から、一部を抜粋してご紹介します。
スタッフの属性情報は?
●年齢と性別
まずはどのような方がいるのか、年齢や性別についての情報です。
20代の女性が中心のメンバー構成になっています。ベトナムのトレンド情報をリサーチして頂くにはピッタリの方が集まっています。
●住居エリアとスタイル
ベトナムのどこに住んでいるのか、HISベトナムは3拠点ありまして
ホーチミンが約6割、ハノイが約3割、ダナンが約1割という構成です。
住んでいる住居ですが、どのようなスタイルが多いのか見てみましょう。
圧倒的に持ち家一軒家の方が多いですね。ベトナムの主要都市ですが、日本の都市部の状況とは大きく違います。ご自宅にお伺いして、家庭訪問インタビュー調査も実施可能です。ご家庭を訪問することで、室内の様子や暮らしぶり、センスなどから、話だけでは見えてこない意識や傾向を立体的に把握することができます。ここまでがスタッフの属性データに関してでした。
続いて、生活環境に関してもアンケートを取っているので、ご紹介します。
ベトナムの生活環境は?
●乗り物の所有率
ベトナムの乗り物といえば「バイク」のイメージを持たれている方が多いと思います。実際にバイクを持っている人は多いのでしょうか?
車・バイク・自転車の所有率を調べた結果、この様になりました。
やはりバイクの所有率が高いという結果が出ました。これはイメージ通りだと思う人が多いのではないでしょうか。しかし約96%というのは、改めて数字で見るとインパクトがあります。
●電化製品の所有率
続いて電気製品はどうでしょうか?
家電の中では、冷蔵庫とテレビの所有率が高いです。ベトナムでは娯楽としてテレビの人気が高く、その普及率は90%を超えていると言われているのですが、今回のアンケートでは約83%でした。日本と同様に若者のテレビ離れ、テレビからネット動画に流れているのでしょうか?
ちなみにスマートフォンですが、所有率は99%で、Appleユーザーが最も多いという結果でした。
メディアの接触時間について、気になるテレビとスマートフォンの比較をしてみました。
●テレビとスマートフォンの視聴時間
1日にテレビを見る時間が1時間以内(テレビを見ない)という人が約40%もいました。スマートフォンは約8%なので、スマートフォンの普及により、テレビよりもスマートフォンで動画を楽しむ人が増えていることが顕著に表れています。約37%の人が1日3時間以上スマートフォンで動画を視聴しているということで、余暇の時間の主な使い方になっているといえます。
食の好みや習慣は?
ベトナム料理は日本で人気が高いですが、ベトナムではどのような料理が好まれているのでしょうか?
またコロナで食習慣の変化などはあったのか、1週間にどの程度、自炊・外食・デリバリーをしているか聞いてみました。
●食事のスタイル(自炊・外食・デリバリー)
外食文化が根付いているベトナムですが、コロナの影響で自炊をする人が増えたといわれています。
また大きな変化として、フードデリバリーの定着があります。コロナ禍で「Grab」や「Goviet」などのデリバリーサービスが、利用者数と利用回数を増やし、感染が収まってからも利用を継続していて、今回のアンケートでも8割以上の人が日常的にデリバリーサービスを利用しているように、新しい食のスタイルとして定着しました。
●好きな食べ物
好きな食べ物ですが、ベトナム料理と日本料理を除いて何が好きかと聞いています。どんな食べ物が人気なのでしょうか?
アンケートの結果、ピザの人気がとても高いことが分かりました。またビーフステーキという回答以外に、ビーフという回答や牛肉を使った料理もあり、牛肉を好んで食べる人が多いようです。韓国料理も、具体的な料理名を挙げている人もいて、K-POPだけでなく食の分野でも韓国が人気になっていることがうかがえました。
●好きな飲み物
食べ物の次は飲み物です。ベトナムといえばベトナムコーヒーの印象が強いですが、結果はこうなりました。
複数回答や飲み方の違いなどが多かったので、カテゴリーで分けて調整をしています。
コーヒーの1位は納得ですが、同率1位でミルクティーが入りました!ベトナムでミルクティーの人気があるとは聞いていましたが、定番のコーヒーに並ぶほど、ベトナムではミルクティーが人気が高まっています。コーヒー、ミルクティーに次いでお茶という回答で、コーヒーやお茶の文化が根付いているベトナムらしい結果となりました。
スムージーという回答も上位に来ており、健康意識の高まりを感じます。ちなみに抹茶は4票入っていました。
COVID-19による意識の変化は?
COVID-19によって、どのような生活や意識の変化があったのか。こらからのニューノーマルを考える上でとても重要なポイントになってきます。
COVID-19流行時(1月23日~4月30日)と、その前と後でどのような変化があったのでしょうか?衛生意識の変化について、この様なことが分かりました。
使い捨て手袋以外、多くの人がコロナ流行時に感染対策として実践していたことが分かります。ベトナムでは5月以降に感染がほぼ収束していたので、流行時以降の数字が落ちています。
7月末にダナンで第二波がありましたが、1ヶ月も掛からずに再び抑え込めたのは、コロナ流行時に衛生意識が高まったことが考えられます。
最後に日本に関する質問をしていますので、見てみましょう。
日本に関するアンケート
●好きな日本食
日本についてのアンケート、まずは好きな日本食についてです。
こちらも複数回答ありの数字になっています。
お寿司が圧倒的な人気で、2位が刺身なので、日本食といえば寿司・刺身というイメージが強いようです。さらに「イカ」「マグロ」「サーモン」など、寿司・刺身のネタで回答されている方もいましたので、それを含めるとさらに回答数が増えます。3位のラーメンも順当といったところでしょうか。
●訪日経験
続いて訪日経験者ですが、HISベトナムのスタッフという事もあり、かなり高い比率で訪日経験があります。
約6割の方が訪日経験があり、3回以上リピートされている方も19%もいます。また、「COVID-19による入国制限が解除されたら1番行きたい所は?」という質問には、86名が「日本」と回答しています。
●日本語
日本語ができる方も約4割いますので、訪日経験者の話が聞きたい、日本語で質問をしたいといったご要望にもお応えできます。
今回は、HISベトナムスタッフのプロファイリング情報と、現地の生活実態についてご紹介しました。
TNCが持つマーケティングリサーチのノウハウ・ネットワークと、HISが持つ豊富な現地リソースを掛け合わせることで、みなさんのビジネスにおける課題解決を行えたらと思いますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
【調査概要】
実施主体:HISベトナムと株式会社TNCの共同調査
調査手法:インターネット調査
対象者条件:・HISベトナムに勤務するベトナム人スタッフ
標本抽出方法:HISベトナムに勤務するベトナム人スタッフにアンケート配信
標本サイズ:n=270
調査実施時期: 2020年8月13日(木)~2020年8月20日(木)
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