新型コロナウィルス(COVID-19)の拡大を受け
利用者が急増
「微医」は、全国2,700カ所以上の病院、医療機関のネットワークを持ち、1.8億人のユーザーが利用している医療ポータルサイト(アプリ)だ。新型コロナウィルス(COVID-19)の拡大を受け、2020年1月以降に利用者が急増している。2020年1月23日から、24時間体制で専門医がチャットで3分以内に問診や相談を受けてくれるサービスを開始した。アプリの登録は無料で、医師に相談や問診を受ける際に費用が発生する。サービスを開始した翌日には、前日から利用者が1,000%増加するほど一気に広がり、2月29日には、1億2千万人のアクセスがあり、合計で14億7,500万件の相談に答えたという。
また、「百度」アプリのニュースページには「免費問医生(無料で医師に聞く)」のコーナーを設置。1日に一人3回まで質問でき、随時医師がチャットで回答してくれる。
医療現場の負担を減らし
来院による感染事例を減らす効果
中国はもともと病院の待ち時間が長く、以前から病院の行列代行のサービスなどがあった。「微医」はもともと挂号(病院の整理番号)をオンラインで受け取れるサービスで人気となり、調査会社「HurunResearch Institute」の調査によると、2019年には中国の民間企業500強にランクインした。新型コロナウィルス(COVID-19)が拡大して以降は、不安なだけで病院に来る人、忙しい医師に直接電話をしてくる人が急増。医療現場の負担を減らし、健康なのに病院へ来て感染する事例を無くすため、SNSで「微医」のQRコードが多く拡散された。また、専門家の話をチャットで直接聞けるので、デマの拡散を防ぐ効果もある。