北京市内のスーパーやECで
家庭用火鍋スープの素の売り上げ増
人気火鍋チェーン店「海底劳」の家庭用火鍋スープの素が、北京市内のスーパーやECで若者を中心に売り上げを伸ばしている。「スープの素」は 麻辣、キノコ、鶏ガラ、漢方スープ(約8~20元/約135円~約335円)など の種類があり、「つけダレ」は胡麻、海鲜、豆瓣酱(約5~8元/約85円~135円)がある。人気は四川風の麻辣だが、雲南風のきのこスープも人気が上がってきている。その一方で、中高年には、ダイショー、ミツカンなどの日本製の鍋スープの素が3倍以上の価格(約35~60元/約590円~約1,000円)にもかかわらず薄味だということで支持されている。人気の味は、鶏ガラ、ちゃんこ、胡麻などだ。
また、「一人用電気鍋」が自宅用火鍋のトレンドとなっている。もともと中国の家庭では、電気製火鍋器の所有率が高いが、一人用鍋だと自分の好きな味で食べられるという。そしてCOVID-19で家庭内での感染が広がったこともあり、家族間でも鍋や箸を共有する必要がなく衛生的という理由でも需要が高まった。
隔離中のホテルに
電気鍋や火鍋スープの素を持ち込む
火鍋スープの素や一人用電気火鍋器が注目されたきっかけは、COVID-19で外食を控えるようになったこと、他の省・市から北京に入る際に、14日間の隔離が義務付けられたことがあげられる。隔離ホテルでの食事は、当初はあまり良いものでなかったということで、ホテルに電気火鍋器と火鍋スープの素を持ち込む人が多かった。北京では冬の期間だけでなく、夏場も火鍋を食べているため、年間を通して売り上げが安定している。