エコロジー

テイクアウト・デリバリー用パッケージとして注目/海中で分解可能なサステナブル食品容器「Sustainabl.」

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大手デリバリーサービス「Deliveroo」と協業
利便性が高いサステイナブルなパッケージを提供

”Truly sustainable packaging”を掲げている香港企業「Sustainabl.」が開発した食品容器が、デリバリー需要が拡大した香港で注目を集めている。プラスチックによる海洋汚染などの問題で、プラスチックからPLA(ポリ乳酸)など生分解性のある素材への移行が進んでいるが、多くの素材はコンポスト可能な環境でないと、十分な分解がされないという問題があった。

「Sustainabl.」が開発した素材「Refibr.」 は、バガス(サトウキビ搾汁後の残渣)を主原料としており、家庭でのコンポストだけでなく、紙としてのリサイクルが可能。海に流れ出た場合でも、3~6週間で分解される。「Refibr.」を使用した容器は、温冷両タイプの食品に使用可能で、200℃までのオーブンと電子レンジ、冷凍も可能。サステナブルなだけでなく、食品容器としての利便性も高い。

Sustainabl. ではRefibr.の他にも、FSC認証を受けた素材で作られた「FSC Paper」、同じくFSC認証を受けた「FSC Bamboo Paper」(竹素材)などの環境に配慮したアイテムを、主に飲食業のテイクアウト・デリバリー用に提供している。2022年3月にフードデリバリー最大手のDeliverooとの協業が発表され、Deliverooが200万香港ドル(約3,400万円)を出資。Deliverooは飲食業者のテイクアウト・デリバリー参入の支援をしており、サステナブルなパッケージのソリューションを、Sustainabl.が担当する。

国民の環境意識は高く、
環境に配慮したサービスが求められる

香港では2022年8月時点ごみの分別は行われておらず、ゴミは全て埋め立て地に廃棄している。 2023年頃からゴミ廃棄量の軽減を目的とした、家庭ゴミ廃棄の有料化を予定しているが、公的な廃棄物処理では世界的な水準から20年近く遅れていると言われる。その一方で、欧米からの影響が強く、国民の環境問題への関心は高く、プラスチックストロー問題への取り組みなどは日本より数年早く行われている。「プラスチックストローを使っているとゲストから店側に苦情が入るため、対応せざる終えない」という声を、2017年には耳にしていた。コロナ禍によりフードデリバリー市場が急成長するにつれ、食品用の使い捨てプラスチック廃棄数が増加しており、サステナブルなデリバリー容器が必要とされている。