アーユルヴェーダ染料を使用した
エコプリントメーカー「LeafAge」
ムンバイ周辺都市のプネーで展開している、落ち葉や枝を利用したエコプリント製品を販売する会社「LeafAge」が注目されている。化学染料や合成染料を一切使用せず、葉や花が持つ色やデザインを利用して、女性用サリーや小物などのファッションやクッションカバーなどのインテリアグッズを販売。新型コロナウイルスによるパンデミックの最中にもかかわらず、売り上げが伸びており、マリーゴールドプリントのコットン ドゥパッタ(INR1,450、約2,500円)や、カタバミプリントのクッションカバー(INR320、約500円)などが人気で売り切れている商品が多くある。商品は主にアーティスト兼デザイナーであるシュラッダ・ジョシ=バルテ氏の地元であるプネーの落ち葉などを集めて利用している。使用されている天然素材は、マリーゴールドやインド茜、ざくろの皮やラックなどのアーユルヴェーダ染料でデザインとして使用された植物は自然に返し、新しい芽として生まれ変わって再利用し、ゴミを出さない取り組みも行っている。一部の富裕層や環境保護に関心のある若者を中心に人気で、着心地やデザイン性は暑いインドの気候に向いている。
環境への配慮とデザイン性の高い
“サスティナブルファッション”が人気
インドでは各業界で数年前から「サスティナブル」に注目しており、多くのファッション業界やデザイナーズブランドはサスティナブルファッションに力を入れている。インドでは元々アーユルベーダなど天然由来の素材を活用するという文化が根強く残っているため、新たなアイデアが生まれやすく、顧客も集まりやすい。このようなデザインやアイデアは斬新でファッション性や貴重度も高いため、トレンドに敏感な女性には放っておけない存在である。世界中で環境問題が重大な課題となっており、数年前からファストファッションによって環境にもたらされる悪影響を注視してきた。そのため、インドのファッション業界はより環境に配慮した、デザイン性の高いものが製造される傾向にあり、注目も集めている。