スターバックスやECサイトなどでも
ジャムウドリンクを販売
インドネシアには民間療法である「ジャムウ(JAMU)」と呼ばれる伝統的な医薬品がある。果実や葉などの自然素材から作られる植物性の漢方のような内服薬である。COVID-19の広がりを受け、ジャムウが「ジャムウモダン」として再解釈され、注目度が高まっている。スターバックスなどの大手資本がジャムウドリンクを販売したほか、個人店でもオリジナルのジャムウドリンクを販売している。しかし、ジャムウに対する誤解や過度な期待感が問題となっている側面もある。
アーユルヴェーダの独自進化版
植物性漢方薬の「ジャムウ」
インドネシアの「ジャムウ」は、インドから入ってきたアーユルヴェーダの考え方を独自に発展したものと言われている。保健相によれば、一部でジャムウを飲むことでCOVID-19にかからないと考える人々がいると警鐘されている。インドネシアでは医学や科学についての知識が乏しい人々が多く存在することから、「偽情報」が出回ることもあり、COVID-19関連の偽情報拡散を防ぐ目的で、政府は「Hoax Baster」という「偽情報を公的に指摘するサイト」を設けている。