若者を中心に「ちいかわ」が大人気
コラボが話題となり、経済効果も大きい
台湾では「ちいかわ」人気が続いている。2024年はくら寿司の「ビッくらポン!®」や交通系ICカード「悠遊卡(ヨーヨーカー)」とのコラボが大きな話題となったが、近年は100円ショップで購入できるビニールポーチにぬいぐるみを入れて通学かばんにぶら下げる学生や、リュックや肩掛けかばんについた透明なポケットにちいかわのぬいぐるみをぎゅうぎゅうに詰め込んだ、所謂「痛バッグ」を持ち歩いている若者を街中で見かけるようになるなど、10~20代の男女を中心に幅広い世代で人気を博している。
ちいかわ旋風が巻き起こる台湾南部の高雄市・愛河湾では、春節(旧正月)に合わせ高雄市政府観光局が主催する冬季イベント「2025 Kaohsiung Wonderland 高雄冬日遊楽園(2025年1月25日~2月16日)」が開催され、ちいかわの巨大バルーンが登場した。高さ15メートルのちいかわ、16メートルのハチワレ、埠頭に設置された7メートルのウサギが展示され、期間中には600万人が来場し、水上のバルーンと写真撮影するなどして楽しんだ。ほかにもミニランタンの配布や公共交通とのコラボも実施。フェリーやバス、高雄ライトレール(LRT)ではラッピングカーが走行し、高雄メトロ(MRT)では改札にICカードをかざすと「ちいかわ」の音が流れるなど、街の至る所に設置された様々な仕掛けで観光客を呼び込み、訪れる人々の目や耳を楽しませ大盛況となっていた。同イベントの開催により、期間中に高雄市で多くの宿泊施設の宿泊率が8割を超え、市内に100億台湾元以上の経済効果をもたらした。
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くら寿司などとのコラボを機に人気が急上昇
配信プラットフォームで視聴する人も多い
キャラの見た目の可愛さと共に、厳しい状況を健気に生き抜く姿を自分に重ね合わせるなど共感を得て台湾でも大人気となったちいかわだが、2024年の6月から8月にかけて台北の華山1914文化創意産業園区にて開かれた「ちいかわ」のポップアップストアでは、まだそれほど人気があるというほどではなかった。しかし、その後2024年に日本のチェーン「くら寿司(台湾名蔵壽司)」やファミリーマートとのコラボが続いたことで、多くの人の目に触れるようになり、一気に人気が爆発した。今後も引き続き、キャラクターを使用した様々な商品が販売されることが予想される。アニメ自体は配信プラットフォーム「中華電信MOD」や「巴哈姆特動畫瘋」で放送されており、一気見する人も続出している。
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