タイ保健省も効果を調査した
タイハーブ「グラチャーイ」
2021年6月以降にCOVID-19の感染者が激増したタイでは、症状を緩和する効果があるとされるハーブ「グラチャーイ(Finger Root)」に注目が集まっている。タイ保健省が国内のマヒドン大学と共同で、グラチャーイのCOVID-19ウイルスへの効果について調査をするなど、医学界でも取り上げられたため、国内でグラチャーイの需要が高まった。
グラチャーイはタイの朝鮮人参とも呼ばれており、ホルモンバランスを整える、カルシウムが豊富、骨粗鬆症予防など、滋養強壮に効果があるとされている。グラチャーイのCOVID-19に対する効果が取り上げられる中で、2019年に発売された王室プロジェクトブランド「Doi Kham」のショットタイプドリンク「フィンガールートエキス ハチミツ・ライム配合(45ml入り38バーツ/約125円)」は、グラチャーイエキスのドリンクとして再注目されることになった。ハチミツとライムでグラチャーイの苦味を抑えてあり、手軽に飲めるところも人気の理由だ。
ハーブ飲料が以前より
親しまれていたタイ
タイでは以前からジューススタンドやレストランなどで、ハーブ飲料が提供されており、バタフライピーや、ベールフルーツ、ローゼルを用いたジュースが日常の飲料として親しまれてきた。グラチャーイは、タイの伝統医療で薬として用いられるほか、タイ料理で使われる一般的なハーブの一つで、市場やスーパーなどで売られている。コロナ禍で健康や免疫力といったキーワードが注目を集めるなか、スーパーやデパートでも、グラチャーイのお茶やサプリメントを紹介するコーナーやポップが見られるようになった。人気の高まりを受け、ビタミンドリンクブランド「VIT A DAY」からも2021年にグラチャーイ・柚子(150ml入り25バーツ/約83円)が発売された。なお、グラチャーイなどの薬用ハーブは取り扱いに注意が必要で、子どもには用いないこと、また用法・用量を確認するように呼びかけられてている。