食・飲料

RTDコーヒーにプレミアム化の流れ!「BOSS」など高価格帯のコーヒーが増加

タイ
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RTDコーヒーのプレミアム化が進み、
国内最大カフェチェーンの商品も登場

2021年頃からRTDコーヒーにプレミアム商品が増加し始め、若者を中心に手軽に美味しいコーヒーとして受け入れられている。サントリー・ペプシコ社の「BOSS」は、2021年の発売以降、日本サントリー社の独自製法による香り高く濃厚な味が人気を博し、売上は年々増加している(2023年1月~6月は120%増)。250ml入りボトルは35バーツ(約140円)で、無糖の「Black」、低糖の「Americano」および「Latte」がラインナップされている。2023年6月から8月にかけて、バンコク中心部の若者が集まるモール「サイアム・センター」に「Boss Café」を期間限定で出店した。ボトルコーヒーやコーヒーのアレンジメニューをカフェスタイルで楽しむことができた。また、国内最大のカフェチェーン「Cafe Amazon」も、2023年にRTDコーヒー市場へ参入。200ml入りボトルで「Black」が29バーツ(約116円)、そして「Latte」と「Espresso」は35バーツ(約140円)となっている。

手軽に本格的なコーヒーが楽しめると
若者を中心に支持されるRTDコーヒー

RTDコーヒーというと、20バーツ(約80円)以下の安価な缶コーヒーがタイでは主流。100億バーツを超えるRTDコーヒー市場の大部分は、Nescafe(Nestle社)、およびBirdy(Ajinomoto社)が占めている。プレミアム商品は従来の缶コーヒーに比べて高価ではあるが、コーヒーを日常的に飲む若者は、コーヒースタンドでの待ち時間を避けたいときや、ゆっくりと飲む時間が無いときなどに、手軽に飲める商品として選ぶ傾向がある。カフェブームを背景に、コーヒーの味や品質への関心も高まってきている。プレミアム商品はこのようなコーヒーをよく飲む若者を中心に支持されている。