べトナム全土に展開するカフェチェーンや
抹茶ドリンク専門店など人気店からの商品が登場
ベトナムのZ世代の間で、日本の抹茶とベトナムで親しまれているココナッツジュースを組み合わせた「抹茶ココナッツジュース」が新たな飲料トレンドとして急速に広がっている。この斬新なドリンクは、抹茶クリームの緑とココナッツジュースの白みがかった透明感を2層で表現した見た目の美しさと、抹茶のほろ苦さとココナッツの豊かな香り、後味の甘さが絶妙にマッチした味わいが特徴だ。SNSを中心に話題となり、瞬く間に若者たちの間で人気を集め、男女問わず幅広い層に受け入れられている。20代の男性からは「インパクトのある組み合わせだけど、とても美味しい」「ココナッツの豊かな香りと抹茶のほろ苦さ、後味の甘さがクセになる」「男女問わずに抹茶ココナッツジュースを選ぶ人が多い」といった声が聞かれる。
このトレンドを牽引しているのは、ベトナム全土に展開するカフェチェーン「Phê La」。2024年後半頃から「MATCHA COCO LATTE(60,000ドン、約350円)」の販売を開始し、人気を集めている。同店は、ウーロン茶などの茶葉を使ったミルクティーや、厳選されたベトナム産のコーヒー豆を使用したコーヒーなど、多彩なメニューを提供している。また、最近ベトナム人の若者に人気の日本の抹茶を取り扱う抹茶ドリンク専門店「MATCHA VIBE」も、抹茶ラテ(40,000ドン、約235円)を中心に人気を集めている。ベトナムのZ世代は、新しいものやユニークなものを積極的に取り入れ、SNSに投稿しシェアをする傾向にある。抹茶ココナッツジュースは、まさに彼らのニーズに合致したドリンクと言えるだろう。
SNS映えするコンテンツとして
鮮やかな見た目や斬新な組み合わせが人気
「抹茶ココナッツジュース」は、元々タイの若者たちの間で流行し、次第にベトナムでもトレンドになった。2024年初期頃からSNSで話題になり始め、急速に人気が広がった。特にホーチミンやハノイなどの都市部では、海外のトレンドがすぐに流入し、Z世代を中心に拡散する傾向にある。タイは隣国ということもあり、その影響は受けやすい。TikTokやInstagramなどのSNSを日常的に利用し、情報収集や発信を行っている。抹茶ココナッツジュースの鮮やかな見た目や斬新な組み合わせは、SNS映えするコンテンツとして瞬く間に拡散。インフルエンサーによる紹介動画では180万回再生を超えた。その後、影響を受けた一般ユーザーによる体験投稿が更に若者たちの間で話題を呼び、トレンドを加速させた。また、ベトナムの根強いカフェ文化も影響しており、若者たちはカフェで新しいドリンクやスイーツを試すことを楽しんでいる。ベトナムでは現在もココナッツジュースが親しまれており、抹茶との組み合わせは新しい味覚体験としてZ世代の好奇心を刺激した。抹茶のほろ苦さとココナッツの甘さが織りなす絶妙な組み合わせは、従来のドリンクにはない斬新さがあり、若者たちの間で口コミが広がったことが影響している。
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