大手フードデリバリー「food panda」が
環境に配慮した店舗を評価する仕組みを提供
コロナ禍でのステイホーム推進により、世界的に利用者が急増したデリバリーサービス。使い捨て容器によるプラスチックゴミの増加が問題視されていたが、台湾最大手のデリバリーアプリ「food panda」は運営方法にSDGsを上手に取り入れ、環境に配慮した初のデリバリーサービスとして評価されている。登録された飲食店から店内環境や使用する食材、過剰包装の回避、リサイクル状況などで判断をし「環境優良店」を選出。環境に優しいと判断された店舗はアプリ内で優先的に表示される仕組み。このシステムにより各店舗の環境保護へのモチベーションがアップし、台湾全体の環境保護に繋がる。また植物性繊維を使用した独自のエコパッケージを開発し、2025年までに炭素・プラスチックの廃棄物を計6万トン削減させることを目指している。
利用者が多い、身近なデリバリーサービスで
環境保護に貢献できるポイントがヒットの一因
産業情報研究所「MIC」によると、2021年に台湾でデリバリーサービスを使用したことのある消費者は72%にのぼり、現地生活者にとって一般的な選択肢のひとつとなった。デリバリーアプリを使用する年齢層は18〜35歳が最も多い。エコへの関心が高まっている中で、実際に行動に移すことは難しい。そうした中で、最も身近なスマホを使用したデリバリーサービスで環境保護に貢献できるという点が、若者の持つジレンマを解消し、ヒット要因の一端となっていると考えられる。
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